サンバートラックです。
エンジンがかからないという依頼でした。

現場へ行ってみると、セルモーターが全く回らない。
まずはバッテリー上がりでエンジンがかからないのかなと、ケーブルをつないでセルモーターを回してみた。
セルモーターは勢いよく回るけれど、今度は全然初爆しないような感じがした。
ふと走行距離を見たら、原因がなんとなくわかった。
走行距離は2500kmくらいだった。もう10年以上経ったような車で2500kmということは
明らかに燃料系統にトラブルを抱えている。
ポンプが動いていないような感じだった。とりあえずレッカーで引き上げてくることに
燃料ポンプに刺激を与えたりしてなんとか回るようになったらエンジンがかかった。
燃料ゲージの針は一番下を指している。
速度域が低速で、高いギヤを選んでアクセルを全開にする。
ちょっとした負荷を与えると、エンジンがノッキングしたのが分かった。
カリカリカリカリ
明らかに燃料が薄いような状況だ。
こういう状態になると、単純に燃料ポンプを交換するのは危険だ。

ということで、燃料タンクを下ろしてみた

取り外した燃料タンク

燃料ゲージユニットをみると、タンクの中は一目瞭然。錆錆だ。

ゲージユニット。錆がひどい

燃料タンクもそうとう錆がたまっている。本来ならタンクを交換したいところだけど、
なるべく錆を落として綺麗にしてあげることにした。

ポンプはなんとか大丈夫か?

明らかに燃料ポンプが単体で壊れているという故障なら、ポンプを交換してもいいとおもう。
でも、ポンプが壊れたのには他に原因があるという場合には、簡単にポンプを変えないほうがいい。
今回のように燃料タンクが錆びていたら、新しいポンプにしてもすぐに同様の故障を招くからだ。
燃料ポンプが壊れたら、何故壊れたのか原因を考えてから交換すること。
錆をきれいにしないとまたすぐに詰まって、燃圧が薄くてノッキングを起こす。
今回は燃料タンクをきれいにして、ポンプを交換しました。
エンジンはスムーズにかかるようになりました。
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