|
本日は、MHOがお勧めしている防錆処理
ノックスドールについて
新車のワゴンRスティングレーが売れて、ノックスドールを 塗布する依頼が入ったので行います。
軽自動車の品質が上がったとはいえ、ボディに関する防錆処理はまだまだ昔と変らない。 なので、すぐに下回りが錆びてきます。
新車で長く乗るためにはノックスドールを塗布するということはとても有効だと思います。
まずは車体をマスキング。新車だからじゃなく、 ノックスドールがボディについてしまうと、落とすのが大変。 乾いた後など、もっと落とすのが大変。
ちなみに種類がたくさんありますが、新車にはカードリッジタイプの
1100を使います。
錆が多少浮いている場所にふく場合は1600。
エアコンプレッサーなど、圧縮エアが使えない場合は
900 300 などの溶剤を使います。
これがノックスドール1100。
1100はエアドリルで確実に攪拌してからじゃないとふけません。
中身が固体化してしまっているので
2,3分は攪拌して混ぜ混ぜ。
専用のガンにつけて、圧縮エアで吹き付けます。
ノックスドール1100を吹き付けた状態。
この青色が乾くと完全な黒に変化して、厚い塗膜を形成して、 錆からボディを守ります。
完全に乾いたら、中空部などからの錆を抑える750や700を内部から噴きつけ。
以上でノックスドール処理は終わります。
因みにノックスドールを塗布してはいけない部分は プロペラシャフトやマフラー。熱を持つ部分など。
当然エンジンやミッションには吹きません。 あくまでもボディの防錆を目的としています。
新車を吹く場合は、マフラーなどのネジが錆びていないので
マフラーをASSYで下ろして、アンダーカバーなど外せるものは 全て外した状態でふくようにしています。
そこまでやらなくてもいいよと言われそうですが、せっかくだからやったほうがいい。
中古車はマフラーのネジが錆びているので、基本的にマスキングをした状態で噴きます。
ノックスドールによる防錆処理は、通常車検で塗装する シャーシブラックとはまったく次元の違う防錆処理です。
車検時のシャーシブラックはシャーシ部分にふくのが一般的。
ノックスドールは一番錆びちゃ困るBODYをメインに塗布します。 当然シャーシ部分にも全て吹き付けます。
うちの工場では
軽が25000円
乗用車28000円
1BOXなど大きな車が30000円
他の整備工場でも大体同じ値段です。 是非ノックスドールを体感してください。
自分個人で噴くのであれば、900というスプレーと750という中空部をふくスプレーの 2種類で十分だと思います。
以上ノックスドールについてでした。 まぁとにかく手間がかかるんですよ。因みにノックスドールは1100が一本3300円。 仕入れです
この1100をワゴンRの場合は2本使います。 そして750を半分。
マスキングテープなどの材料費などを含めて1万程度がかかっています。
それに新車であればマフラーを下ろしたりアンダーパネルを剥がしたり 乾燥させるのは冬は一日がかりだし、はっきりって赤字。
まじめにノックスドールで商売を成り立てるためには、それぞれプラス1万円くらいの 値段にしないと割に合わないと思います。
マスキングしたり拭くだけで1時間以上かかりますからね。
|